近年、希少品種の栽培に力を入れているエルディビソ農園から、エチオピア原生種の派生品種であるブルボンアヒ種をご紹介します。これまでScropにて販売してきたエルディビソ農園のシドラ種やオンブリゴン種のような派手なフレーバーとは異なり、まるで果物をコンポートしたかのような力強い甘味が特徴的なコーヒーです。爽やかな酸味とやや粘性のあるシロッピーな質感が長く続き、パインやみかんなど、様々なフルーツの味わいが複雑に絡み合います。
Cupping profile
ベイクドパイン、みかん、ゴールデンキウイ、アプリコット、
ダージリンティー、コンポート、シロッピー
生産国:コロンビア
地域:ウィラ県 ブルセラス地区
農園:エルディビソ農園
農園主:ネストル・ラッソ
標高:1,600~1,800m
精製処理:好気性/嫌気性発酵とコーヒーチェリー酵母発酵を伴うナチュラル
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品種「ブルボンアヒ」は、エチオピアの現生種から突然変異した品種の一つで、その香味にスパイシーさが特徴的であることから、「アヒ(Ají)=唐辛子」という名が付けられました。
【工程詳細】
1)チェリーを浸水し、熟したチェリーを選別します。浮遊物やフローターを取り除き、丁寧に洗浄した後、バッグに入れて(嫌気しない状態で)24時間レストさせます。
2)27℃前後で60時間の嫌気発酵を行い、その後、16〜20時間の酸化発酵を行います。
3)同種のチェリー酵母を添加し、30℃前後の水を循環させて温度を保ったまま浸漬発酵を行います。
4)再びプラスチックタンクで30時間の嫌気発酵を行います。
5)脱水した後、チェリーが約60℃の熱を持つまで約40時間の酸化発酵を行います。
6)冷水を入れてチェリーを冷却し、その後再び温水に浸けて微生物の活動を停止させます。
7)ステンレス製の乾燥機に入れ、水分値が18%になるまで脱水し、その後18〜24時間レストさせます。再び乾燥機に入れ、水分値が11%になるまで乾燥させます。