コロンビア ラスフローレス農園 ジャバ ファーメンテッドウォッシュド【AAグレード】

ウィラ県のアセヴェド地区は、高品質なピンクブルボンの栽培で世界的に知られていますが、その中でも特に注目されているのが、ラスフローレス農園の若き二代目農園主、ヨハン氏による革新的な取り組みです。彼は、伝統と革新を巧みに融合させ、農園の未来を切り開いています。

ラスフローレス農園は、1990年にアイユレ家が18,000本のコーヒーの木を植えて始まりました。その後、規模を徐々に拡大し、現在では90,000本ものコーヒーの木を栽培しています。2006年にはカップオブエクセレンスに参加し、スペシャルティコーヒーの世界に本格的に参入しました。

ヨハン氏は、父から受け継いだ農園で、伝統的なカスティージョやコロンビア種に加え、ピンクブルボンを中心とした新しい品種の栽培に力を注いできました。現在では、ゲイシャやチロソ、タビ、レッドブルボンといった希少品種の栽培も始め、農園のエリアを次々と拡大しています。

さらに、彼の革新は品種の栽培だけに留まらず、発酵プロセスにも及んでいます。発酵研究の初期には、発酵と腐敗の境界で多くの失敗を経験しましたが、地元のコーヒー研究機関や近隣の若手農園主たちと協力して、チェリー酵母を使った新たな発酵技術の研究に成功しました。

こうして今、ヨハン氏のコーヒーはその品質の高さから、海外のトップバリスタたちから高く評価され、世界レベルの競技会でも多く使用されています。